一律10万円の給付金。

住民票の世帯主宛に受給申請書が届き、

家族分の受給額が世帯主名義の口座に振り込まれます。

 

DV被害により住民票を異動せずに別居している場合

申し出をすると現住所に受給申請書が届きますが

相手に現住所がばれてしまったらと、怖くて、

その申し出ができない人も少なくはありません。

夫に伝えることはありません。大丈夫ですと言われても怖い。

同居でDVがある場合、親からの暴力で逃げている人

高齢者虐待被害も障害者虐待被害も、特別措置には該当しません。

暴力を振るう人に自分がもらうべき給付金が振り込まれます。

自分の手に入るわけない。

悔しい。

みんなが受給できるのに自分はあきらめないといけない。

悔しいよね。

喉から手がでるほど欲しくてもあきらめなくてはいけない。

悔しい。

 

私は別居してから離婚成立まで4年かかりました。

その間、名字は通称として扱われ

社会的手続きは戸籍名でしないといけないので

自分が半人前のような悔しさがありました。

すっと離婚できない悔しさに加え、

アイデンティティが脅かされているような悔しさと情けなさ。

 

特別措置についてのお問い合わせに応えるなか

申し出ができないひとも多く

権利があるのに欲しいのに手に入らないという事実に

「そうですか…」とあきらめるしかなく沈んだ声で終わる。

私も辛くて悔しくて言葉が出ない。

 

そんな日々が続き

今日を終えようとしているいま、

自分にも起こったあの時の気持ちが湧いてきました。

「離婚していないからムリです」と役所で何度も言われたあの日。

結婚すると相手のものになるんだ。私には権利がないんだと

悔しくて帰りに思わず阪急電車で号泣したあの日。

もう二度と誰とも入籍はしないと決めたあの日。

財布の中には4万2千円しかなくて、

これからどうやって子どもたちと生きて行こうと途方にくれたあの日。

悔しかった。

 

***

支援の仕事をしているのに、何もできない自分

この社会の構成員である自分。

あ~、過去も未来も現在も…いまは全てが悔しい。

***

シングルの会、早く開きたいな。

この悔しさをわかってくれる人たちに会いたいな。

 

 

みさ