夫の7回忌を済ませ帰宅すると私宛の手紙が届いていた。

3年前の私から。7回忌を迎える私に。

「夫からの一生分のありがとうを持って元気に暮らしていることでしょう」

「ワクワクと仕事をし、旅行をし、美味しいものを食べ、仲間や娘たちと楽しく暮らしていることでしょう」

「仮にこの世に私が居なくなっていたとしても病気になっていたとしても、やっぱり楽しく存在しているはず」

「家の住み替えは進んでいますか?どんな形でも自分にとって一番居心地の良いところに好きなように暮らしてください」

3年前には今の新型コロナのことも、住み替えについて一度名古屋を挟むことも、地震が起こりマンションがダメージを受けることも、母が亡くなることも知らなかった。

それでも、3年前の私が言うように楽しく存在していることはどうやら変わらない。

この手紙の中に、私が求め続けたのは「自由と自立」だったことが書かれている。

そうだったなあと改めて思う。

ここからも私は自由に自分のやりたいことをしていこうとまた思う。

いつか人生が終わる時に「あー楽しかった!」と言いたい。

ゴールに待つ夫と握手をしあちらの世界を案内してもらいたい。

「お疲れ様」と頑張った私を褒めてもらいたい。

夫はいつも病院のベッドから私に「おかえり、ご苦労様」と声をかけてくれていた。

またあの声が聞きたいと久しぶりに思う。

7回忌は美味しい物を食べながら、大阪の街を一望する景色を楽しんだ。

写真参加の夫は、いつもそうだったように、にこにこ笑って静かに聞いている。

3年前の私に「今も楽しく自由に暮らしているよ」と伝えよう。

夫とここからも一緒に楽しく暮らしてくださいね、との言葉にもきっとそうするよ、と答えよう。

また明日からの未来の私にも伝えよう。

貴女は自由だ。

自分で決めて生きていいんだよ。